森光の頭ン中

気になったことを調べてまとめていくスタイル。

獣害と動物愛護団体とハンター(猟師)

こんにちは。森光です。

ご無沙汰しております。

今回は、度々話題になっている「獣害と動物愛護団体とハンター(猟師)」について、自分が考えたり思っていることをお話ししたいと思います。

この機会に、皆さんも害獣・獣害とどう向き合うべきか考えていただけたら幸いです。

 

 自分は北海道に住んでいるため、北海道の例を多く取り上げますがご了承ください。

今回の記事にはちょっと刺激が強い話も入っています。なるべくぼかしたり、伏字をしたり対策を取ります。

また、素人調べですので鵜呑みにしないようお願いします。ご自身でも調べることをお勧めします。

私見も入っていますのでご注意ください。

 

 

 

 

害獣とは

害獣とは何でしょうか?

害獣とは、人間の生活に害をもたらす動物のことです。

日本では、家屋へのダメージや畑の荒らし等が代表的な被害です。害獣には、哺乳類が含まれることがありますが、特定の種類の動物が「害獣」と定められているわけではありません。「害」をもたらせば、どんな動物でも害獣に成り得ます。

例えば、ドブネズミ、クマネズミ、ハクビシン、クマ、イノシシ、アライグマ、シカ、イタチなどが挙げられます。これらの動物は細菌や伝染病を保有していることがあり、人間にうつしたり、糞尿や体液などで建物や景観を汚染したりすることもあります。

北海道では冬眠から覚めたヒグマや草花が枯れ始める秋に木の皮を食べる鹿などが挙げられます。内地では猪などの被害もあります。

 

害獣被害(獣害)について

害獣による被害は様々な形で発生します。

 

 

人的被害

人的被害の例として、三毛別羆(ヒグマ)事件が有名です。この事件では、7名が○亡し、3名が重傷を負いました。当該ヒグマはウェンカムイとして射○されました。

最近の例として、2023年5月14日に朱鞠内湖でイトウ釣りに来ていた男性がヒグマに襲われて○亡する事件がありました。

 

 

農作物被害

近年、テレビアニメの影響でペットとして大量に輸入された動物が、気性が荒く攻撃性が高かったりなどして飼育が困難になったため、飼育を放棄され野生化してしまいました。その結果、各地で被害が発生しています。

例えば、ぶどうはアライグマやハクビシンによって被害を受けています。 特に林業においては、鹿による「樹皮剥ぎ」や木の下に生える草などを食べることで樹木の枯死や土壌流出を引き起こし、その場所を住処としていた生き物が生活できなくなります。最悪の場合、山全体が枯れてしまうこともあります。

 

 

家畜・養殖魚被害

害獣が家畜や養殖魚を襲ったり○してしまうこともあります。

例えば、イタチとテンは鶏舎に侵入し、ニワトリや卵を襲って食べる被害が多く報告されています。

 

 

景観・建物被害

害獣が芝生や庭木などを荒らしたり、屋根や壁などに穴を開けたり、糞尿によって汚染や劣化を引き起こしたりすることで発生します。

建物の場合、最悪火災を起こすこともあります。 例えばネズミがブレーカーの内部の配線に接触したためにショートした事例などがあります。

 

また、令和3年度時点での被害額は
エゾシカが44億円8千万円
カラス類が2億7千万円
ヒグマが2億6千万円
キツネが1億7千万円
アライグマが1億5千万円となっています。

 

 

 

害獣被害(獣害)の原因

獣害の原因は人間にあると言えます。人間の進歩により、生活範囲が拡大し、森林や草原など、動物たちが暮らす場所に進出していきました。その結果、動物たちが長年住んでいた場所が減少しました。このような状況になると、動物たちはエサを求めて人間の領域に入り込むことがあります。

人間の生活範囲が広がるほど、動物たちが人間の領域に入る頻度も増えてしまいます。さらに、人間の食べ物を食べたり、人間を襲って食べてしまった熊などはその味を覚え、再び人間の領域に入るという悪循環が生じてしまいます。これは永遠の課題でもあります。また環境の変化、水源の有無なども挙げられます。

自分たち人間は、これらの問題に真摯に向き合い、解決する必要があります。

 

 

 

動物愛護団体とハンター(猟師)

害獣問題に取り組む際、よく耳にするのは「動物愛護団体」と「ハンター(猟師)」の対立です。

動物愛護団体とハンターは、どちらも動物に関心を持ち、国家資格を持ち、社会的な役割を果たしています。さらに、害獣から人間を守るために社会に貢献しています。 

 

 

動物愛護団体とは

動物の愛護及び管理に関する法律」に基づいて活動する団体のことを指します。これらの団体は、動物の虐待や遺棄の防止、適正な飼育・取り扱いの普及啓発を推進し、「人と動物の共生する社会の実現を図る」ことを目的としています。ニュースやSNSなどで名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

動物愛護団体は、動物の駆除は行わず、保護活動を行います。また、動物取扱業の登録が義務付けられており、動物取扱責任者の資格を有する人が所属しています。災害地での動物救助やペットの里親探しといったボランティア活動も行っており、「保護」する面が強く感じられます。

広報誌の発行や講演会、イベントなどを通して、動物愛護の普及や命の大切さを訴えています。

 

 

ハンター(猟師)とは

ハンターとは、狩猟や有害駆除を行う人のことを指します。彼らは害獣駆除を行い、駆除した害獣を再利用して小売店や問屋に販売することがあります。また、野生動物の個体数や生息地の変化を調査なども行っています。野生鳥獣に対する深い理解と感謝の念を持ち、捕まえた獲物を「いただく」ことをとても大切にします。

害獣駆除とは、農林水産業などの被害を軽減・防止するために、捕獲などを行うことを指し、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づいて実施されます。

ハンターは、狩猟免許を取得し、狩猟者登録を行う必要があります。また、罠を使用する場合は、罠狩猟免許も必要です。動物愛護団体とは異なり、「管理」する面が強く感じられます。

野生動物や自然に関する知識、狩猟の技術や安全対策を、一般市民や子供たちに伝えるために、体験ツアーや講演会などが行われることがあります。

 

 

 

害獣に対する考え方

前述のとおり、動物愛護団体とハンターは目的が異なっているので、必然的に考え方も変わってきます。

 

 

動物愛護団体の害獣に対する考え方

意外ですが、動物愛護団体は駆除に反対していません。害獣駆除は倫理的観点や法律に則って行われているためです。ただし、苦痛や恐怖を与えない方法を選ぶべきだと訴えています。また、農作物防止のため、害獣の生息環境や個体数の適正管理を提案するものもあります。

一方で、動物愛護団体の中には、「人間の都合で○すべきではない」「ヒグマは人間の生活圏に入ってくるのではなく、人間がヒグマの生息地を侵食しているのでヒグマの駆除は絶対に反対」などと訴える人もいます。「駆除すると自然界のバランスを崩す」という意見もあります。

野生動物との共存に関しては、「科学的な知見やデータを基にした適切な管理が必要だ」と述べる方もいます。保護の観点から、生息地を保全することや忌避剤や防護柵の設置、不用品の処分やゴミの管理、避妊手術や不妊化ワクチンの投与などが挙げられます。駆除は最終手段として考えられているようです。

 

 

ハンター(猟師)の害獣に対する考え方

ハンターは野生動物の増加による被害を防ぐため、法律に基づき駆除が行われています。適正な生息数の調整により、自然と人間の共存が目指されています

。猟銃やナイフ、重機やトラックなどの取り扱いには十分な注意が払われ、責任を持って行動されています。私利私欲のための狩猟は決して行われません。

獲物は感謝の気持ちを持って命をいただきます。ハンターは常に自然に敬意を払い、学びを深めることがあります。

 

 

 

動物愛護団体とハンター(猟師)の対立

では、なぜ対立のイメージがついてしまったのでしょうか?

動物愛護団体と猟師の間には対立があることが知られています。一部の過激な行動を取る人々によって、害獣駆除が妨害されたことがあることが原因の一つかもしれません。実際に妨害によって被害が拡大してしまった例もあります。 しかし、猟師側にも問題があります。人間を誤射したり、狩猟のルール違反を犯すこともあります。これらは許されることではありません。

両団体間で話し合いは可能ですが、建設的な議論ができるかどうかは不明です。目的や考え方が異なるため、対立することは避けられないかもしれません。 しかし、批判や妨害によって問題が解決するわけではありません。

各団体は過激な行動を抑制し、議論の場を設ける必要があるでしょう。そうすれば、新しい解決方法や改善方法が見つかるかもしれません。

 

 

 

鹿肉について

自分の住んでいる地域の近くには、鹿肉を提供するレストランがあります。鹿肉には体温を高め、免疫力を向上させる効果があると言われています。

また、栄養価も高く、タンパク質、鉄分、ビタミンB2、ビタミンB6が豊富です。さらに、カロリーは牛肉、豚肉、猪肉と比べて約半分です。つまり、低カロリーで高たんぱく、鉄分豊富な食材です。

駆除された鹿に感謝しながら食べることで、食べる喜びや生きることへの学びを深めることができます。血抜きが上手な業者が加工したお肉は臭みもなく、とてもおいしいです。

ただ駆除して焼却するだけではなく、食べることで供養することが大切だと思います。

 

 

 

最後に

自分は野生動物の駆除は可哀想だと感じます。しかし、その地に住む以上、野生動物とうまく付き合い、食物連鎖という自然の法則に従って生きることが大切だと思います。

そのためには、頭数調査が重要です。また、動物の領域を尊重し、安易に踏み込まないことも大切です。 しかし、人間に害を及ぼす動物は駆除し、人間の領域に踏み込まないよう警告することが必要です。

駆除された動物に対し、感謝の気持ちを持って利用することが良いと考えています。

 

 

 

参考にしたページ等

害獣を駆除する方法とは?家に住み着く害獣の種類や被害を解説 | 大帝リビング株式会社

害獣 - Wikipedia

日本の害獣を一覧にして紹介していく!

イトウ釣りの男性行方不明、ヒグマに襲われたか 北海道の朱鞠内湖:朝日新聞デジタル

鹿が増えすぎた森で何が起こっているのか? - ジビエーる

動物の愛護及び管理に関する法律 | e-Gov法令検索

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律

害獣による被害 | 特定非営利活動法人 日本害獣建物被害対策協会

アライグマ対策 - 環境生活部自然環境局

野生鳥獣被害調査 - 環境生活部自然環境局

動物愛護団体 - Wikipedia

鳥獣被害対策コーナー:農林水産省

猟師の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説 | 職業情報サイト キャリアガーデン

猟師になるには・猟師の仕事内容 - EduTownあしたね

環境省_狩猟の意義や役割[狩猟の魅力まるわかりフォーラム]

いま各地でおきている鳥獣被害を考える:農林水産省

環境省_動物愛護管理法 [動物の愛護と適切な管理]

動物の愛護 - 北海道のホームページ

【話が通じない】動物愛護(団体)について猟師の立場から物申す | フリーランス農家

札幌市鳥獣捕獲許可基準/札幌市

猟友会が「害獣駆除の決定打にならない」理由 時には罠にかかっている動物を逃がすことも | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン

ジビエの魅力:農林水産省

 

 

 

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